子育てのために東京→茨城に移住した主婦の体験談です
私は結婚3年目、現在第一子妊娠中です。
東京に10年ほど住み、今年から茨城県の旦那の実家の近くに引っ越しました。旦那も同じく東京に10年ほど住み、休日はカフェや美味しいお店巡りをするのが大好きな夫婦です。
そんな東京を満喫していた夫婦がなぜ地方移住することになったのか、移住してみて感じたメリット・デメリットなど体験談をお話ししたいと思います。
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地方移住でよく言う「UIJターン」について
本題の前に、地方移住でよく言われる「UIJターン」についてさらっとまとめました。
UIJターンとは?
Uターン・・・地方から都市部へ移住したものが再び地方の生まれ故郷に戻ること
Iターン・・・出身地とは別の地方に移住すること
Jターン・・・地方から都市部へ移住し就職した後、故郷のほど近いところに戻ること
私たちは当初、旦那の出身地に近い地方都市に住む予定(Jターン)だったのですが、結局出身地に引っ越したので「Uターン」になります。
Uターンは土地勘があるので引っ越し後もスムーズに生活が進められるメリットがあります。引っ越し・出産と忙しかったのでとても助かった!
実際どうなの? 地方移住理由ランキング
近年、地方移住の話題がよく出てきますが、実際に地方移住を考えている人はどういう理由なのか気になりますよね。総務省が実施したアンケートのランキングを紹介します。
1位 気候や自然環境に恵まれたところで暮らしたい
2位 それまでの働き方や暮らしを変えたい
3位 都会の喧騒を離れて静かなところで暮らしたい
4位 ふるさと(出身地)で暮らしたい
5位 家族(配偶者、こども、親)と暮らしたい
6位 家族や親戚が近くにいるところで暮らしたい
7位 アウトドアやスポーツなど趣味を楽しむ暮らしがしたい
8位 環境にやさしい暮らし(ロハス)やゆっくりとした暮らし(スローライフ)、自給自足の生活を送りたいと思ったから
9位 ふるさとではないが、なじみのある地域で暮らしたいから
10位 自分の資格や知識、スキルを活かした仕事や活動がしたかったから
(n=1000)
別のアンケートでは、地方移住をした人は幸福度が高いという調査結果もありました
私たち夫婦の地方移住の理由は?
じつは結婚当初から、子供は都会を離れて落ち着いた環境で育てたいと話していました。
二人とも都会育ちではないからそう思うのかもしれません。
自宅周辺を歩くだけでも夏は緑が茂ったり冬は霜が降りたり。朝日が昇るのを眺めたり星空を眺めたり。空の大きさと自分の小ささを感じたり…そんな何気ない自然の中からいろいろなことを感じられる生活を自分たちと同じように子供にも体験してほしいと思っています。
地方移住の理由は、妊娠を期に「自然のある場所でのびのびと子育てがしたい(1位,3位)」「できれば身内に子育てのサポートをしてもらいたい(6位)」「子育てはお金がかかるので生活費を下げたい」が主な理由でした。
子供のことだけでなく、私たち夫婦も東京はおしゃれで便利で美味しいもの・新しいものがたくさんあって、素敵な人がたくさんいて…と挙げればキリがないほど大好きですが、人が多すぎて疲れてしまうこともあるので静かで落ち着いた環境を求めていました。
移住先に求める条件は?
自然があるけどそれなりに便利な住環境
「自然のある場所で」と言っても、自給自足の暮らしがしたいとかスーパーや病院に行くまでに車で何十分もかかるような暮らしは想像していませんでした。
それなりに自宅周辺に公園などの自然があって、徒歩や自転車でも生活に困らず、少し車や電車を使えば必要なものは揃う。そんな地方都市近辺に住む暮らしをイメージしていました。
部屋探しが大変でしたが徒歩圏に駅・スーパー・公園・病院など主要なものが揃う希望通りの立地の家に住めました
電車で東京に通える範囲が理想
地方は都会に比べて仕事が少ない・お給料が低いといわれていますよね。そういう懸念もあり転職の予定はありませんでした。なので実際のところはわかりません。
我が家は旦那はエッセンシャルワーカーなのでほぼ通勤。私はテレワークですが月に数回出社する必要があります。
二人とも今の仕事は続けたいので、「電車で東京に通える範囲」を目安に移住先を考えました。
実際いまは特急電車で1時間くらいで東京に出られます。
子育てがしやすい制度・環境
子育てのための移住がメインなので子育て世帯に優しい制度や環境があるかどうかも気にしていました。
流山おおたかの森やつくば市のような、共働き世帯のサポートや教育に力を入れているエリアもチェック。
あとは最近はどこも解消されつつありますが待機児童の数や、公園・子供が遊べる場所の有無、行政の補助金の有無も調べました。
流山おおたかの森やつくば市は人気すぎて東京並みの生活費になりそうだったので諦めました。行政のサポートはそこそこだけど結局は義実家のある街に!
住む場所探しに便利なサイト
生活ガイド.comというサイトでは気になる地域の特徴や行政データ(人口推移、育児支援・教育、公共料金など)、実際に住んでいる人のクチコミなどを見ることができます。
街のことを客観的に知ることができるので便利ですよ!(要会員登録)
生活ガイド.com https://www.seikatsu-guide.com/
移住を決めたタイミング
妊娠前か後かで悩んだ
身軽な妊娠前に引っ越しておくつもりだったのですが、不妊治療をはじめたのがきっかけで「(いつ)妊娠できるかわからない」「このまま東京で不妊治療をうけたほうがいい」ということで妊娠してから移住することに。
不妊治療の話はまた後日記事にする予定です
妊娠中の場合は出産後より安定期がおすすめ
子供が産まれてしまうと一気に荷物が増えるのと、小さな赤ちゃんを連れての部屋探しや引っ越しはとても大変と聞いたので妊娠中期(安定期)の比較的動けて荷物も少ないうちに引っ越してしまうのがおすすめです。
妊娠後期になってしまうとお腹が重くて動けなかったり、腰の痛みなどマイナートラブルが出てきてしまいます。
私も今思うと安定期が一番体が動けたのでその時に引っ越して正解でした!
引っ越しまでの大変だったこと
とにかく条件に合う地域・部屋探しが大変でした。
地方は東京のようにどこに住んでもすぐそばになんでもあるというわけではないので、スーパーが近くになければ毎回車を使うことになったりと住む場所によって生活スタイルがガラッと変わってきます。(私はペーパードライバーなのでできれば徒歩でも生活できるところが理想でした。)
実際に部屋を見て、周辺を歩いてみたりして生活のイメージをつけるのが大事でした。
最近はweb内覧で決めてしまう方も多いそうですが、「違うな」と思うこともたくさんあったのでできるかぎり自分の目で見るのをおすすめします。
私は利用しませんでしたが移住宿泊体験がある地域もありますよ!
私が移住してみて感じたメリット・デメリット
実際に移住してみて感じたメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
支援金・補助金・助成金がある
今、政府も地方移住を推進しており各自治体も移住者を増やすためにいろいろ工夫しているので調べてみると意外と支援策があります。
(一例)
- 世帯100万円の支援金
- 空き家バンクで家探し
- 子供の医療費が無料(年齢は自治体による)
移住支援金は対象外のエリアもあるので注意です。人気のある地域は移住者に困っていないのでない場合も。
子育てしやすそう
まだ子供が産まれていないので想像も半分ですが、今の時点での感想です。
人が多くない
週末のショッピングモールや人気店の混雑状況をみるとあまり待たなくても席が空いて、都会よりずっと混雑によるストレスが少ないと感じました。
東京では、家で過ごしているときでも工事の音や行き交う車や人の話し声がずっと気になっていました。引っ越してからは人が住んでいるの?というくらい静かな環境で快適です。
待機児童が少ない
私の住んでいる地域の話になってしまいますが、待機児童がほぼないので遠い保育園にどうにか通わせるということもなく、近くの保育所に安心して預けられそうです。
公園や自然がある
住宅のそばに公園が多く充実しています。人が少ないので遊具の取り合いなどもなさそう。少し足を伸ばせば大きな自然公園もあるので、いつか家族でピクニックやゆるキャンプをしたいなと妄想しています。
夜に見える星の数が多かったり、背の高い建物がなくて空が広いところも好きです。毎日自宅の窓から朝焼けと夕焼けを見るのが癒やしの時間。
あと旦那も言ってましたが茨城の人はとにかく穏やかで優しい!役所やお店の店員さんも親身で安心できます
生活費が安い
地産地消
スーパーにある地元で採れた野菜コーナーは東京にもありますが、量や質をとっても地方のほうが安いし大きさも立派です。茨城県はお米もたくさんとれるのでそこかしこに精米器があっておいしいお米が食べられます。
家賃相場
東京と比べると家賃は6~7割くらいに抑えられます。反対に車が必要にはなりますがそれを加味しても低く抑えられるのはメリット。土地も安いので子供が大きくなった時のために家を建てるかどうか検討の余地ができるのもありがたい。
誘惑が少ない
よくも悪くも周辺にカフェやレストランなどがないので散財しなくてすみます(笑)いかに自宅で快適に楽しく過ごすかに集中できるのもいいことかも。
逆に素敵なお店を見つけると、貴重なぶん「混んだら困るので秘密にしたい!!」と思ってしまいます。みんなそう思うからなかなかネットやSNSには情報が出回らないのかな?笑
デメリット
どこに行くにも車が必要
私は徒歩圏に駅・スーパー・公園・病院など主要なものが揃う場所を選びましたが、それでも車がないと行けない場所は多いです。
大人は運転を覚えられますが、子供はそういうわけにもいかないので子供が不便しない生活を求める人はそれも加味しておいたほうがいいかも。
最初は「車がないとどこにも行けないって不便!」と思っていましたが、たくさんの荷物を運べるし、電車よりも行動範囲が広く、車内は自分たちだけの空間なので子育て向きとメリットもあります!
教育や習い事の水準、多様性に触れる機会への不安
人口に比例して習い事ができる場所や種類も限られてくるので、子供や自分が学びたいことや習いたいことがない場合もあります。また都会は良くも悪くも多種多様な人がいるので、そういったさまざまな文化や考えの人に触れる機会が相対的に少なくなる可能性もあります。
なるべく地元にこもらず、親子で広い視点が持てる機会やたくさんの体験ができるよう工夫したいと思っています
公共交通機関やお店が少ない
地域差がありますが電車やバスが数十分に1本、飲食店をはじめ生活用品を買う場所も少ないので都会と同じ感覚でいつでもどこでも出かけて買い物ができるわけではありません。
ネットをうまく活用したり、計画的なお買い物が必要。
メリット・デメリットはあくまで私が住んでいるエリアの話なので地域差があると思います。一意見としてとらえていただければ。
これから挑戦したいこと
まずは子育て!の生活になると思いますが、子供と一緒にのびのび楽しく暮らす方法をたくさん考えていきたいです。
あとはペーパードライバーの卒業!かわいいカフェや美味しいレストラン、景色のいい場所がたくさんあるので車で行けるようになりたいですね。
都会も好きなのでいずれ東京に戻るという選択肢も十分ありますが、まずは目の前の生活を楽しみたいです。
最後に、移住を検討している方へメッセージ
都会も地方も、それぞれの良さがあって私はどちらも大好きです!
地方移住にも過疎地で畑仕事など田舎暮らしがしたいようなスローライフ派か、それとも地方都市近辺でそれなりに便利な暮らしがしたい派があるので、自分が求めているのがどちらなのか具体的にイメージするのが大事かなと思います。
今回は私の経験によるものなのであくまで一意見となりますが参考になればうれしいです。