夫と0歳の娘の3人で暮らす新米ママです。
私は妊娠中にたまたま「シフト制育児」のことを知りました。
シフト制育児とは、1日の中で、夫婦それぞれのワンオペの時間を作り、交互に子守りを担当する育児スタイルのこと。一人が子守りをしているあいだ、もう一人は睡眠できるというメリットがあります。
赤ちゃんが産まれると1〜3時間おきの授乳となり睡眠不足になりがち。
私は体力にあまり自信がなかったので、夫婦で交代で育児を担当し、7〜8時間の睡眠がとれるこの育児法をやってみたいと思っていました。
実際にやってみるとシフトどおりにいかなかったり、意外と試行錯誤しました。夫が育休中の1ヶ月間にどのようにシフト制育児を行ったのかと、メリット&注意点を紹介します。
この記事では新生児期にシフト制育児をおこなった体験談と注意点をまとめています
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シフト制育児とは
シフト制育児とは、1日の中で、夫婦それぞれのワンオペの時間を作り、交互に子守りを担当する育児スタイルのことです。一人が子守りをしているあいだ、もう一人は睡眠できるというメリットがあります。
詳しくはこちらの書籍で紹介されていますが、この中では10時〜18時が二人で育児、18時〜2時がパパ担当、2時〜10時がママ担当となっていました。
我が家は夫がひとりで育児ができるようになったタイミングで、少し時間帯を変えてこのシフト制育児に挑戦しました。
シフト制育児のやり方
シフト制育児はどのようにやるのかについてです。
シフト制育児のシフトの区切り方
シフト制育児は1日をママ担当・パパ担当・二人担当の3つに分けておこないます。(二人担当をなくしてママ担当・パパ担当の2交代制とすることも)3つに分けた場合のママ担当・パパ担当の時間は7〜8時間で、その時間の担当でないほうは睡眠時間に充てます。
ママ・パパのワンオペ時間は育児をしたり、赤ちゃんが寝ている場合は好きなように過ごします。二人で育児をする時間ではときどき自由時間として片方を外出させてリフレッシュさせてあげることもできます。
シフト制育児の部屋の間取りの使い方
2LDK以上の場合はリビングに近い部屋を赤ちゃん部屋にすると、夜は赤ちゃんを寝かせて大人はリビングで明かりをつけて過ごせます。
寝室はリビングから離れていて泣き声が聞こえづらい部屋に。
1LDKの場合は個室を寝室にし、リビングで赤ちゃんのお世話をすることになると思います。なるべく赤ちゃんに明かりがあたらないように工夫できれば夜でも大人がすごしやすいかもしれません。
リビングではベビーモニターがあると常に様子を見ながら過ごせて安心できます。より多機能のものもありますがパナソニックのベビーモニターが価格と機能のバランスがよくておすすめです
音・動作・温度感知に加え、ホワイトノイズやオルゴールなどのおやすみ音が流せる機能も。
育児記録の共有はアプリで
赤ちゃんの授乳や排泄、睡眠などの情報は育児記録アプリを利用して共有します。「ぴよログ」というアプリは直感的にわかりやすく、夫婦の共有機能もあるのでとても使いやすいです。
育児記録 - ぴよログ
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我が家のシフト制育児の1日のスケジュール
いろいろ試行錯誤した完成版のスケジュールがこちらです。
夫婦で譲れなかったポイントが2点と、娘が夕方〜寝かしつけまでぐずるようになったので夫婦で沐浴から寝かしつけまでできるような時間で組んだらこのようになりました。
私の睡眠時間が5時間になってしまいましたが、深夜に一人で起きているのが寂しかったので娘の授乳をしたら一緒に寝ることにして帳尻を合わせていました。(元気なときは起きて好きなことをしていました)
<譲れなかった点>
- パパの就寝は0時(夫の育休が1ヶ月だけだったので、すぐ仕事のリズムに戻れるように)
- ママのワンオペ担当は深夜(母乳がつくられる時間なので)
- 娘の沐浴&寝かしつけは夫婦で19時におこなう(娘のぐずり対策)
シフト制育児の体験談
夫の育休期間が1ヶ月。夫婦が揃っているのが新生児期だけだったのでこの時期にシフト制育児をおこないました。
産後の体の痛みもあり、1〜3時間おきの授乳もあり、人によってはマタニティブルーもある新生児期が一番体力的・精神的にもしんどいです。
なのでこの時期にまとまって睡眠がとれるとだいぶラクになりました。我が家の具体的な体験談をご紹介します。
夫が育児をひととおりできるようになってからスタート
夫の育休は1ヶ月間ですが、まずは夫が一人で赤ちゃんをお世話できるようになる必要があります。
私の5日間の入院のあと、1週間半は部屋の片付け(のんびりしていたら引っ越しの片付けが終わらないまま出産になってしまいました)や追加で必要になったものの買い出し、各種手続き、家事などをしてもらいながら育児のやり方を教えていました。
夫は家事があまり得意ではないので、家事をやりつつひとりで赤ちゃんのお世話ができるまでに少し時間がかかってしまいました。家事が得意で、赤ちゃんを迎える準備がしっかりできている状態ならもう少し短い期間でひとりで赤ちゃんのお世話ができるようになるかもしれません。
うまく運用できるまでスケジュールを試行錯誤
参考までに、私たちのスケジュールが完成するまでの過程をご紹介します。
最初のスケジュールはこちら。
<試行錯誤1>夫のお風呂のタイミング問題
最初は7時〜17時が二人担当、17時〜0時がパパ担当、0時〜7時がママ担当となっていました。
はじめてみてすぐ、パパのお風呂のタイミングがないことに気づき0時〜1時をパパのお風呂&引き継ぎの時間にし、二人担当の時間を8時からに変更しました。
娘は深夜はぐっすり寝ているのでひとりでゆっくりできる時間が多かったのですが、深夜にひとりで過ごすのはなんだか寂しかったです。産後はメンタルが弱っているのでつらいと感じる場合はパパとシフトを相談したほうがいいかも
<試行錯誤2>娘の夕方のぐずり泣き問題
ちょうどシフト制育児をはじめた頃から、娘が夕方〜寝かしつけが終わるまでぐずるようになりました。16時に沐浴をして、17時に私が就寝。19時に夫が寝かしつけをしていましたが22〜0時頃まで寝ずにぐずるような状態に。
沐浴の後はご機嫌になるので、私の就寝時間を19時に変更しその時間に沐浴・授乳をすることにしました。ご機嫌&お腹いっぱいで寝かしつけをしたらすんなり寝てくれる日が増えました。
私の睡眠時間が減った分は、深夜に娘の授乳を終えたあと一緒に寝ることで解決。娘は深夜〜朝まではぐっすり寝る子だったのでやや細切れにはなりますが睡眠はとれました。
自分の睡眠よりも、ぐずっている娘と夫のことが心配だったので寝る部屋も娘と同じ部屋にしてもらいました。ときどき泣き声などで起きてはしまいますがそばで見守れる安心感が。この時期のママは赤ちゃんのことがとにかく心配なので、夫婦平等のシフトに縛られずに自分が安心して取り組めるやり方がいいと思います
シフト制育児のメリット
シフト制育児をやってみて感じたメリットについてです。
- 睡眠がとれて体力・精神的に安定する
- 夫の育児力・当事者意識がアップ
- 夫婦の絆が強くなる
- 産後すぐに自分の時間が持てる
睡眠がとれて体力・精神的に安定する
まず一番は睡眠がまとまってとれることです。新生児の授乳は1〜3時間おきになるので、赤ちゃんの授乳後に一緒に寝るとしても1〜2時間しか睡眠がとれません。また、産後で体が痛んだり、ホルモンの影響で精神的にも不安定になります。
まとまって睡眠をとることで体も回復がしやすく、精神的にも安定するので落ち着いて育児に取り組めます。
実際、私もまとまって睡眠をとりはじめてからマタニティブルーが落ち着き、突然イライラしたり不安で泣いたりすることが減って笑顔が増えたと言われるようになりました。体力的にも、睡眠不足による慢性的な疲れや頭のぼーっとする感覚がなくなり日中の活動がしやすくなりましたよ。
夫の育児力・当事者意識がアップ
シフト制育児にはパパ・ママそれぞれワンオペの時間があるので、主体的に育児に関わることになります。ひとりで赤ちゃんのお世話をすることでパパの育児スキル・当事者意識が高まるように感じました。
私の夫も、もともと育児に対するやる気は十分にありましたがひとりで娘と向き合う時間ができたことで積極的に育児情報を集めたり、より良い方法を模索するようになりました。娘のぐずる時間がパパ担当だったこともあり、泣き止ませ・寝かしつけ方法はかなり試行錯誤したようです(笑)
夫婦の絆が強くなる
パパが積極的に育児に関わることで、ママの育児の大変さも理解でき、母乳をあげる以外のことはパパもできるとわかってもらえます。育児情報のシェアや子育ての方向性の相談など、対等に話しながら育児をすることでママもパパを頼れるようになり、夫婦の絆が強くなるように感じました。
はじめは不器用な夫のことを心配し、常に見守って指示を出しているような状態でした。だんだん育児について相談したり任せられるようになり、今では自分以外で娘の面倒をみてもらうならまず夫!と頼りにしています。
産後すぐに自分の時間が持てる
シフト制育児では相手がワンオペ中に自分は睡眠をとることができます。そのため自分のワンオペ中は授乳後に赤ちゃんと一緒に寝なくても大丈夫になり、空いた時間は自由に過ごすことができます。
私の場合は慣れない育児で気持ちが落ち着かず、空いた時間もソワソワと過ごすことが多かったですが(笑)それでもゆっくりお茶したり雑誌を読んだりしてリフレッシュできました。
二人で育児をする時間帯も、ときどきはお互いを外に送り出して自由時間をつくってあげることができるので家にこもっているよりもさらに気分転換になります。
シフト制育児で注意するポイント
完母希望の場合は搾母乳の検討を
完全母乳育児を希望している場合、睡眠をとっている間は直接母乳をあげることができません。直母でなくていいのであれば、搾乳した母乳をパパにあげてもらうことで母乳をあげることができます。
頻回授乳で母乳の量を増やしたい場合は工夫が必要
新生児期は母乳の量を増やしやすい時期です。頻回授乳をすることで母乳が増えていきますが、シフト制育児で7〜8時間の睡眠をとることで2〜3回の授乳回数が減ってしまうことに。
下記のような工夫で授乳回数を増やすといいかもしれません。
・母乳がつくられやすい深夜帯に授乳する
・搾乳をうまくとりいれる
・起きている時間に授乳回数を増やす
・睡眠中も授乳だけはする(寝かしつけは代わってもらう)
私も混合希望ですが母乳を増やしたかったので深夜授乳したり、日中の回数を増やしてみたりしました。よく言われる8〜12回の頻回にはできなかったので母乳を頑張りたい方は様子を見ながらやるといいと思います
まとまった睡眠で胸が張る場合も
長めに睡眠をとると胸が張ってしまう方もいると思います。睡眠の直前に搾乳をしたり、それでも張ってしまう場合は途中で起きて搾乳したり授乳をしたりする必要があります。
パパの育休が短い場合は育児を教えるので精一杯かも
我が家の場合は1ヶ月でしたが、パパの育休がもっと短い場合もあると思います。その場合はもしかしたら育児に慣れてもらうだけで精一杯で、ワンオペまで任せられないかもしれません。パパは家事などのサポートに集中してもらうという選択もありです。
もしできるのなら1日だけシフト制にするだけでも、ママの体力はかなり回復するのでぜひ試してみてほしいです。ミルクを1回変わってもらって休むだけでもかなり違うので、無理せずに!
まとめ
新生児期のシフト制育児の体験談と、メリット・注意点についてまとめました。産後はとにかく体力的・精神的に疲れている時期なので気になる方はぜひとりいれてみてほしいです。
赤ちゃんのことが心配だと思いますが、とにかくママが笑顔でいることが一番赤ちゃんのためになります!